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生理のこんな不安ありませんか?

生理のこんな不安、ありませんか?

女性にとって生理は毎月くるものですが、さまざまな要因からホルモンバランスが崩れることで、周期が変動したり、出血量が変わったりすることはありますよね。違和感や不調を感じていたとしても、「こんなものなのかな」と放置してしまう人は多いのではないでしょうか?

しかし、中には将来不妊につながる可能性がある症状もあるので、自身に当てはまるものがないか見ていきましょう。

早めに診察を受けよう

①生理がこない or 頻回にくる

日本産科婦人科学会によると、正常な生理周期は25日〜38日で、変動は6日以内が目安とされています。これより大幅に長い場合や短い場合は、なにかしらの異常がある可能性があります。

例えば、生理周期が長くなり排卵が起こりにくくなる「多嚢胞性卵巣症候群」は、12人〜20人に一人の割合で起こるとされていて、程度によっては自然妊娠が難しくなり不妊になることもあります。(*1)

②生理痛がひどい

そもそも生理痛とは、排卵とともに厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちる際に、子宮が収縮することで起こります。

痛みの感覚には個人差がありますが、日常生活に支障が出たり、痛み止めが効かないくらいひどい場合は、「月経困難症」という病気の可能性があります。

月経困難症の場合、「子宮内膜症」や「子宮筋腫」を併発している可能性もあります。どちらも不妊の原因になり得る病気です。

③月経量が多い

正常の月経量は20g〜140gとされています。月経量を測ることは難しいですが、目安として、普通のナプキンでは1時間おきに交換しても漏れてしまう・昼でも夜用ナプキンが必要な日が3日以上ある・以前に比べて月経量が増え、生理期間が8日以上続く、などの症状はある人は「子宮筋腫」や「無排卵月経」などの可能性があり、不妊を引き起こす場合があります。

いつものことだから大丈夫、と思ったらいけない理由

これらの症状は体調の変化や日常のストレスなどでも起こる可能性があり、「病院にかかるまでもないかな」とか「これくらい大丈夫」と自己判断してしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、先ほどからお伝えしているように、これらの症状は病気が原因となっていることも多くあります。将来子どもを授かりたいと考えている人は、違和感を感じたらまずは病院を受診すると良いでしょう。

将来のために今できること

忙しい日々を過ごしていると、身体に起こる変化や不調に気づかないまま時間が過ぎてしまうことがあるかと思いますが、まずは自分自身の身体についてきちんと関心を持つことが大切です。そして、ちょっとした異変であっても、気づいたら迷わずに病院へいきましょう。

また、基礎体温を測る習慣をつけることもおすすめです。

基礎体温とは安静時の体温のことで、朝一番(起き上がる前)に測ります。女性の身体はホルモン周期で微妙な体温変化があり、毎日測ることで自身のホルモンバランスの変移を知ることができます。(*2)

通常、体温が高い高温期体温が低い低温期の二相になっていることが望ましく、この変移がバラバラである場合、自律神経の乱れのみならず排卵そのものがおこなわれていない、または排卵障害を起こしている可能性も考えられるため、一度病院へ受診すると良いでしょう。

まとめ

このように、女性の身体の不調や違和感は将来の不妊の可能性にもつながる危険があるため、少しでも気になることがある場合は早めに病院で相談すること、そして、自分の身体について理解し、無理をせずに毎日を過ごすようにすると良いでしょう。

参考文献

*1…多嚢胞性卵巣症候群|一般の皆様へ|日本内分泌学会 (j-endo.jp)

*2…基礎体温を用いた排卵日・月経開始日予測とその展望 – 齋藤 真由美, 土屋 直樹, 中嶋 宏, 江森 泰子, 大坪 豊, 金澤 亜依, 金岡 秀信(2014)

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