「自分が妊娠・出産をするために何個の卵子が必要なのか分からない」という方もいるのではないでしょうか?
ここでは、どのくらいの卵子を保管すれば良いのかを考えるための参考として、保管個数の目安と実際に卵子凍結を行った方が保管した個数をご紹介します。
結論、「何個保管すれば良い」という明確な決まりはありません。
目安としては、卵子1個あたりの出生率が4.5~12.0%(*1)と言われているため、8〜22個程度を保管すると、出産を期待できると考えられます。
まずは以下3点を押さえて、実際にご自身が保管できる個数を考えてみるのも良いかもしれませんね。
実際に卵子凍結を行った方が保管した個数を見てみましょう。
「卵子凍結をした人はこのくらい保管しているんだ」という目安としてご覧ください。
実際には5〜9個で保管した方が多く見られますが、10〜20個以上で保管した方も半数近く見られますね。(*2)
また、上記のように保管した卵子の個数に幅が広いのは、年齢によって一度の採卵で採取できる個数が関係しているでしょう。
医療機関では、卵子がどの程度残っているかの目安が分かる検査を受けることができるので、まずは医療機関へ相談して、目標とする採卵個数を考えてみてはいかがでしょうか。
卵子の保管個数に明確な決まりはありませんが、目安として卵子1個あたりの出生率をもとに8〜22個程度を保管するのが望ましいとされています。
また、全員が希望する個数を保管できるわけではないので、まずは現在の年齢で期待できる採卵個数、子どもを授かる確率、希望する子どもの人数について医療機関に相談してみてくださいね。
参考文献
*1…Mature oocyte cryopreservation: a guideline. Fertility and Sterility Vol. 99, No. 1, January 2013, 37-43.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23083924/(2024/4/4参照)
*2…東京都福祉局「みんなで一緒に知りたい卵子凍結のこと(卵子凍結の手引)」
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/ranshitouketsu/tebiki.files/ranshi_tebiki.pdf(2024.4.10参照)