卵子凍結を検討している方は、さまざまなお悩みを持っているのではないでしょうか?
ここでは、卵子凍結を実際に行った人の多くが挙げている、3つの理由をご紹介します。
若いときと考えが変わるということはよくあることだと思います。それは将来、子どもを欲しいと思うか。についても例外ではなく、次のように考えて卵子凍結を実施しています。
「今はパートナーがいないけど、将来子どもが欲しいとなったときに後悔したくない」
「将来パートナーができたときに、妊娠できる可能性を残したい」
「今は家庭の事情や自分のことでいっぱいで、妊娠するタイミングが難しいため検討したい」
このような状況から、もしもの妊娠の備えとして卵子凍結が行われているんですね。
高齢になると、卵子の質が低下し、染色体異常のリスクが増加すると言われています。(*1)
卵子凍結により、少しでも若いときに採取された卵子で妊娠・出産することで、染色体異常のリスクを低減できる可能性があります。
「今は自分に投資したい」
「やりがいのある仕事を任されて、今は妊娠や出産よりも仕事が第一!」
という考えなどから、妊娠や出産のタイミングを遅らせるために選択する人もいます。(*2)
将来の妊娠・出産のための準備として、加齢に伴う妊孕性の低下が起こる前のできるだけ質の良い卵子を凍結しておき、今は今しかできないことを一生懸命やるというのも素敵な選択ですよね。
卵子凍結を選択する理由はさまざまですが、将来の可能性を広げるために今からできる準備の1つとして、選ばれているのかもしれません。
卵子は、年齢を重ねるごとに数が減少し、質も低下するため、妊娠できる可能性が低くなってしまうと言われています。(*1)そのため、卵子凍結を選択する様々な理由には「少しでも若い時の卵子を採って妊娠できる可能性を残しておきたい」という思いが隠されているのです。
卵子凍結は将来の妊娠を保証するものではありませんが、正しい知識を持って納得して行うことで、今しかできないことに集中できるというメリットがあります。
参考文献
*1…一般社団法人日本生殖医学会 生殖医療Q&A Q24
http://www.jsrm.or.jp/document/funinshou_qa24.pdf(2024.2.8参照)
*2…髙橋 俊文.福島医学雑誌「不妊症を生物学的・社会学的に探求する─ 卵子凍結に潜むリスクとベネフィット ─」2022年72巻1号 p. 1-9
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fmedj/72/1/72_72.1_1/_article/-char/ja/(2024.2.7参照)