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黄体機能不全とは?妊娠しづらくなるホルモン異常を徹底解説

黄体機能不全とは?妊娠しづらくなるホルモン異常を徹底解説

「基礎体温が二層になってない」「高温期が短い」、そんな症状の原因は「黄体機能不全」かもしれません。

大きな病気ではありませんが、妊娠を望む方にとっては知っておきたい疾患です。この記事では、黄体機能不全の仕組みや原因、治療法について解説します。

黄体ホルモン(プロゲステロン)の役割

排卵が終わると卵胞は「黄体」と呼ばれる組織に変化し、プロゲステロンという黄体ホルモンを分泌します。プロゲステロンの主な役割は以下の通りです。

  • 子宮内膜を着床しやすい状態に整える
  • 体温を上昇させ、高温期をつくる
  • 妊娠初期の妊娠継続をサポート

黄体機能不全ではこれらの働きが弱まり、着床がうまくいきにくくなる可能性があります。

黄体機能不全の特徴

黄体機能不全とは、排卵後に黄体が十分に働かず、妊娠を支えるホルモン(プロゲステロン)の分泌が不足してしまう状態です。その影響で、排卵後の体の変化や子宮内膜の状態に、いくつかの特徴が見られることがあります。

  • 高温期が短い(10日未満)
  • 高温相と低温相の体温差が小さい(目安として0.3℃以内)
  • 生理じゃないのに出血が起こる
  • 子宮内膜が十分に成熟しにくい

これらのサインは毎周期必ず現れるとは限らず、基礎体温も睡眠不足やストレスなどの影響を受けやすい点に注意が必要です。そのため、1周期だけで判断するのではなく、複数周期を通して全体の傾向を見ることが大切です。

原因

黄体機能不全は、さまざまな要因が重なって起こるとされています。主な原因として次のようなものがあげられます。

  • 卵胞の発育不足
  • 高プロラクチン血症
  • 甲状腺ホルモンの異常
  • 加齢による卵巣機能の低下
  • 精神的ストレス
  • 子宮内膜症などの婦人科疾患

原因によって、必要な治療も異なります。

検査

1つの検査だけでは判断できないため、複数の検査を組み合わせることが多いです。主な検査は以下の通りです。

  • 血液検査(プロゲステロン値):排卵後7日前後に測定
  • 基礎体温のチェック:高温期の長さや安定性を確認
  • 超音波検査:排卵状況・内膜の厚さを確認
  • ホルモン検査:FSH、LH、プロラクチン、甲状腺など全体を評価

複数周期を通してみることで、より正確に状態を把握できます。

治療

原因に応じて、以下のような治療が選択されます。

  • 排卵誘発(クロミッド・レトロゾール):卵胞の発育を整え、黄体ホルモンの分泌を整える
  • プロゲステロン補充:内服・膣剤などで黄体ホルモンをサポート
  • 背景疾患の治療:高プロラクチン血症、甲状腺異常など
  • 生活習慣の見直し:睡眠、食事、体重管理、ストレスケア

治療によってホルモンバランスが整い、着床に必要な環境に改善することが期待されています。

黄体機能不全でも妊娠は可能?

黄体機能不全があっても妊娠できないわけではありません。ただし、プロゲステロンが不足すると子宮内膜が整いにくくなり、着床しづらくなることがあります。一方で、治療や生活習慣の見直しによって黄体の働きが改善するケースも多く、状態に合わせた対応を行うことで妊娠の可能性を高めることができます。

まとめ

黄体機能不全は自覚しにくく、基礎体温や生理前の変化だけで判断することは難しいです。だからこそ、自分の体の傾向を知ることが大切です。気になるサインがある場合は、早めに検査や相談を行うことで、今後の選択肢を整理しやすくなります。体の状態を知ることは、妊娠に向けた準備のひとつと言えるでしょう。

参考文献

黄体機能不全の診断と治療 高知医科大学 産科婦人科教授 相良祐輔 日産婦誌41卷11号

黄体機能不全(LPD)と黄体補充療法(LPS)をめぐる果てしなきサーガ 藤原 敏博 日本生殖内分泌学会雑誌 Vol.28 2023

2. 生殖 b. 不妊治療と黄体機能不全 折坂誠, 小辻文和 日本産科婦人科学会雑誌 AcTA OBsT GYNAEc JpN Vol.52, No.8 pp.1260−1272, (2000)

医療大全 黄体機能不全 ヨミドクター

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