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生理前のおりもの|色・量・においでわかる異常サイン

生理前のおりもの|色・量・においでわかる異常サイン

「生理前になるとおりものが増える」「においが気になる」「茶色っぽいのは大丈夫?」―こうした悩みを感じる女性は少なくありません。ほとんどはホルモンの影響による自然な変化ですが、ときに感染症や病気のサインであることもあります。

本記事では、生理前に見られるおりものの特徴、異常との見分け方、セルフケア、受診の目安について解説します。

生理前のおりものの特徴(正常範囲)

月経周期に伴っておりものの状態は変化します。これはエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの働きによる自然な現象です。

  • 色:白〜薄黄色が多く、生理直前には古い血が混じって茶色っぽくなることもあります。
  • 量:排卵期に増え、その後はやや減少。ただし生理前にまた増えることもあります。
  • におい:ヨーグルトのような弱い酸っぱいにおいが一般的で、強い悪臭でなければ正常です。(*1)
  • 形状:排卵期は透明で伸びやすい「生卵の白身のような状態ですが、生理前は粘り気が増します。

異常のサイン

次のような場合は、感染症や疾患の可能性があります。(*2)

  • 色:黄緑色、濃い黄色、灰色
  • におい:魚のような強い悪臭
  • 症状:外陰部のかゆみ、灼熱感、不正出血、下腹部痛、発熱

感染症の例としては、カンジダ症(白くポロポロしたおりものと強いかゆみ)、細菌性膣症(灰色〜黄色で魚臭)、クラミジアや淋菌感染症などがあります。

セルフケアのポイント

  • 外陰部はぬるま湯でやさしく洗う(石鹸の使いすぎは控える)
  • 通気性の良い下着を選び、蒸れを防ぐ
  • ナプキンやおりものシートはこまめに交換

過度な洗浄は膣内フローラを乱し、感染症リスクを高める可能性があるため注意が必要です。

受診の目安

  • 黄色や緑色のおりものが続く
  • 強い悪臭やかゆみを伴う
  • 出血や下腹部痛を伴う
  • 発熱がある

病院では膣分泌物の検査や性感染症のチェックが行われ、必要に応じて抗菌薬や抗真菌薬などで治療されます。

まとめ

生理前のおりものの変化は、ホルモンの影響による自然な現象がほとんどです。しかし、色・におい・かゆみ・出血などの有無に注意すれば異常のサインを見分けることができます。気になる症状があるときは我慢せず婦人科を受診し、早めに原因を確認しましょう。

参考文献

*1…公益社団法人 日本産婦人科医会 女性の健康Q&A > 思春期 > おりものについて教えてもらえますか?    

*2…性感染症 診断・治療ガイドライン2016 日本性感染症学会誌

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