「生理前になるとおりものが増える」「においが気になる」「茶色っぽいのは大丈夫?」―こうした悩みを感じる女性は少なくありません。ほとんどはホルモンの影響による自然な変化ですが、ときに感染症や病気のサインであることもあります。
本記事では、生理前に見られるおりものの特徴、異常との見分け方、セルフケア、受診の目安について解説します。
月経周期に伴っておりものの状態は変化します。これはエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの働きによる自然な現象です。
次のような場合は、感染症や疾患の可能性があります。(*2)
感染症の例としては、カンジダ症(白くポロポロしたおりものと強いかゆみ)、細菌性膣症(灰色〜黄色で魚臭)、クラミジアや淋菌感染症などがあります。
過度な洗浄は膣内フローラを乱し、感染症リスクを高める可能性があるため注意が必要です。
病院では膣分泌物の検査や性感染症のチェックが行われ、必要に応じて抗菌薬や抗真菌薬などで治療されます。
生理前のおりものの変化は、ホルモンの影響による自然な現象がほとんどです。しかし、色・におい・かゆみ・出血などの有無に注意すれば異常のサインを見分けることができます。気になる症状があるときは我慢せず婦人科を受診し、早めに原因を確認しましょう。
参考文献