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妊活中にビタミンDは必要?妊娠との関係や摂取のポイントを解説

妊活中にビタミンDは必要?妊娠との関係や摂取のポイントを解説

妊活中の女性にとって、葉酸や鉄分はよく知られた栄養素ですが、実は「ビタミンD」も妊娠しやすい体づくりをサポートする大切な栄養素ということ、知っていますか?

近年の研究では、ビタミンDが排卵や着床や妊娠の維持に関わる可能性が示されており、「隠れた妊活栄養素」として注目されています。

ビタミンDとは?

ビタミンDは脂溶性ビタミンで、カルシウムの吸収を助け、免疫機能やホルモンバランスにも関わっています。主に日光を浴びることで体内合成されますが、現代人の生活では不足しやすく、特に女性は慢性的な欠乏が多いと言われています。

妊活とビタミンDの関係

ビタミン D は不妊の原因にもなる「排卵機能不全」や「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」、「子宮筋腫」などにおいて調節的な役割を果たす可能性が示唆されています。さらに、不妊治療を受けている女性において、ビタミン D 濃度と子宮内膜の厚さ、卵胞数との間に関係性があると認められています。(*1)

つまり、妊娠の成立にはビタミンDがさまざまな面で関わっており、妊活中の女性にとって無視できない栄養素だと考えられています。

ビタミンD不足で起こる可能性のあること

  • 月経周期の乱れ、無排卵
  • 着床率の低下、不妊
  • PCOSとの関連性
  • 免疫異常による妊娠継続の困難

妊活がなかなかうまくいかないと感じている場合、自身にビタミンDが足りているか、一度検査をしてみると良いかもしれません。

妊活中のビタミンDの摂り方

  • 食事:鮭、さんま、いわし、卵黄、干ししいたけなど
  • 日光浴:1日15〜30分、手のひらや顔を軽く太陽に当てる
  • サプリメント:必要に応じて医師と相談し、25μg〜50μg程度の補充を検討

どれくらい摂るべき?

日本人女性の推奨量は1日9μgとされていますが(*2)、妊活中や不足が疑われる場合は必要に応じて補充を行いましょう。
ビタミンDは脂溶性ビタミンのため、過剰摂取には注意が必要です。

まとめ

妊活中の栄養管理で見落とされがちなビタミンDですが、排卵や着床に影響する可能性があるため、「妊娠しやすい体づくり」の一環として、意識的に取り入れていきましょう。

参考文献

*1…法政大学学術リポジトリ「ビタミンDの健康効果」宮川 路子

*2…厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書

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