子宮鏡検査は、子宮内の状態を詳細に観察するための検査です。不妊治療や婦人科疾患の診断に広く用いられており、トラブルの原因を明らかにするために行われます。

この記事では、子宮鏡検査の概要、目的、手順、そして気になる痛みや費用について詳しく解説します。

子宮鏡検査の基本

子宮鏡検査は、3〜5mm程度の細い専用内視鏡を使用して子宮内腔を直接観察する検査です。この検査により、子宮内の異常を早期に発見し、適切な治療方針を立てることができます。

検査の目的

1. 不妊治療での活用
   • 子宮内膜症など子宮内病変の診察
   • 流早産や着床障害の原因を調べる
2. 婦人科疾患の診断
   • 子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫の確認
   • 不正出血の原因を調べる

検査の流れ

1. 膣内の消毒
2. 生理食塩水を子宮内に注入
3. 内視鏡を挿入し、子宮内腔を観察
4. 検査終了（約5~10分程度）

痛みについて

子宮鏡検査は比較的痛みの少ない検査です。

• 生理食塩水注入時：軽度の圧迫感を感じる程度
• 内視鏡挿入時：ほとんど痛みを感じない
• 検査後：軽い生理痛程度の腹痛や少量の出血が起こることがある

検査を受けるタイミング

一般的に、月経終了直後から月経10日目までくらいが望ましいとされています。

費用

子宮鏡検査の費用は医療機関によって異なりますが、通常3,000〜10,000円程度です。保険適用で受けられるかどうかは、検査の必要性や目的によって判断されます。

まとめ

子宮鏡検査は、不妊治療や婦人科疾患の診断に欠かせない重要な検査です。比較的痛みが少なく短時間で終わる検査ですが、得られる情報は非常に有益です。検査に不安を感じる方は事前に医師に相談し、十分な説明を受けることをおすすめします。

子宮鏡検査を通じてより適切な治療方針を立てることができ、不妊治療の成功率向上や婦人科疾患の早期発見・治療につながります。

ご自身の健康管理のために、必要に応じて積極的に検査を受けることを検討してみてはいかがでしょうか。