日本生殖医学会は、妊娠しにくい女性として以下の特徴をあげています。（*）
月経異常は、排卵障害や子宮内膜症などの疾患により起こることが多く、不妊の原因になり得ます。具体的には次のような症状が考えられます。
①月経周期の異常
月経周期が極端に短い（24日以内）/ 長い（39日以上）
②月経量・期間の異常
月経の量が極端に多い、あるいは長い（8日以上）/ 月経の量が極端に少ない、あるいは短い（2日以内）人
③月経にともなう症状の異常
月経痛や性交痛が以前よりひどくなった人
卵管の閉塞や、卵管周囲の癒着など、卵管が原因として起こる不妊症のリスクが高くなります。
子宮内膜症患者の約半数は不妊症を合併し、不妊症患者の約25～50％に子宮内膜症が診断されています。
また子宮内膜症によるチョコレート嚢腫は、卵子の質を悪化させると言われているため、注意が必要です。
女性の妊娠率は30歳頃から徐々に低下し、35〜40歳頃には急激に減少します。これは、卵子の数の減少と、質の低下が原因とされています。
参考文献
*一般社団法人 日本生殖医学会 生殖医療Q&A Q5.どんな人が不妊症になりやすいのですか？（http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa05.html）
